大森靖子ファンインタビューその14!

今回は、これまでの神奈川県・栃木県の関東インタビュー遠征を飛び越えて日帰りで北海道まで行って来ました!
お相手は札幌在住のおじさま。
大森さんをビジネスのお手本として、社長という立場で会社経営をしていらっしゃる方!



「多幸感」という言葉、よく音楽への表現で書かれているのを見ますよね。
以前このブログの別のレコメンド記事でちらと書いたことなんですけども、僕自身、その言葉が使われすぎちゃって苦手で。
便利でしょう、多幸感。ついそれで事足りた感じになっちゃうんですよね。

話はさらに少しだけ逸れて、「「ちょっとした幸せを大事にしなよ」と他人に言われるのがムカつく」とTVで水野しずさんが話していたことがあります。
勝手にサイズを決めないでほしい。と。


幸せのサイズってなんなんだろう。
帰り道にカレーの匂いがした。というだけでも涙が流れてしまったりすることもきっとあったりするわけで。そんな言葉では伝えづらい感情の揺さぶられが、いつしか幸せや原動力に変わって人生を変えてしまったりするんですよね、もしかしたら。
ファンインタビューはそんな瞬間をちょっとずつ拾ってきたような感覚です。
そんな感情をここでわざわざ言葉に直して話してくださっているということは、その人にとってその出来事がもたらした幸せは大きなサイズになっているわけで。


そもそも何故札幌まで弾丸スケジュールで行ってきたのか、と言われても特に理由はありません。
単なる思い付きでしたが、インタビュー内で、"種をまく"というキーワードが出てきて腑に落ちました。種をまきたかったのか、僕は。

美味しいご飯と美味しいお酒と生産性のあるようなないような会話、札幌という土地がそうさせたのにも加えて、今回のお相手とのお話はまさに多幸感に満ちたものになりました。
満を持して使ったぞ、この言葉。
ツイッターでは何度も書きましたが、希望しかない。


もう終盤ではありますが、この企画が誰かの幸せに少しでも加担出来ますように。
というのは心のすみっこで思ってるくらいの偽善で、この企画が俺の将来の更なる多幸感に繋がりますように。

ふはは。なんかすみません。
それでは、どうぞ!


カ…カオスちゃん
ふ…ふじーよしたか(音楽八分目)




ふ それでは自己紹介からお願いします。

カ 札幌在住38歳アル中の、みんなの親戚のおじさんことカオスちゃんです。
今は不動産管理業と老人ホームの紹介業をしています。
もともとは名古屋で飲食業を10年くらいずっとやっていたんですけど、ある時たまたま母親が札幌のドキュメント番組に出てるよって聞いて。

ふ ん?

カ シャンソン歌手がガンと闘ってるみたいなドキュメントで。面白いから会いに行ってみようかなって会いに行って。

ふ えっ。シャンソン歌手がお母さんですか?

カ そう。それをテレビで放送してて。「あれお母さんじゃない?」って言われて、それで札幌に行ってみたらやっぱりガンで。
「病院とかのお金ってどうしてんの?」って聞いたら、めちゃくちゃ変わりものの65歳くらいの彼氏がいて、その人にお金の工面とかしてもらってるらしくて。
その彼氏が「お前、会社やろうか?」って言ってきたんですよ。

ふ え?お母さんの彼氏がカオスちゃんに会社あげよっかって?

カ そうそう。
いつも飲食仲間でいつかお店出したいねーとか言ってたけど、まあお金は貯まらないし、勤務時間えげつない、毎日集まって飲んでは愚痴言って…のループだったから、これをきっかけにとか言って、金策に行ってくるわーくらいの軽い気持ちできてみたらまあ当たり前だけど超大変で。
その会社は三十年くらいやってる老舗の不動産屋で、コミュニティが全部身内。オーナーさんもみんな(彼氏の)お友達のおじいちゃんで。
そのお友達のおじいちゃんの物件の管理でなんとか生計を立てているっていう、本当に大きくなることも小さくなることもない三十年トントンな会社で。

ふ そもそもその話はいつの話なんですか?

カ 四年前かな…?それ時系列で書いてきたんですよ。

(大森さんに出会ってからのプロフィールがぎっしり書かれたA4用紙をいただく)

カ 会社もらったのが2012年の4月なんだけど、話す相手がおじいちゃんしかいないっていう状況のまま一年間くらい。
本当に若い人間と喋ることが一切なくなって、飲食時代は仲間に囲まれていてちょっと馬鹿にしてたはずのツイッターにすがりはじめたのが2015年くらい。
オタクの人とかにはちょっと申し訳ないんだけど、さらにオタクになって落ちるとこまで落ちてみようみたいな気持ちで、アイドルにもハマってみようかなとか思って。

ふ "ハマってみようかな"って感じだったんですね。

カ 本当におじいちゃんしかいないし、誰も見てないしヤケみたいな感じで。
ハマろうと思って追っかけてみたんだけど、いざやってみるとあんまり面白くなくって…笑
大人にもオタクにもなれないし友達もいないしどうしよう…っていうある日、水中、それは苦しいの「まじんのおのようこ」をYouTubeで観てたら、おすすめ動画で「魔法が使えないなら」が出てきて。
その時は大森さんの名前はチラッと聞いたことあるくらいで、「まじんのおのようこ」かっこいいの流れで水中のCDを買いに行ったときに『魔法が使えないなら死にたい』を抱きで買ったんですよ。

ふ 抱きで。笑

カ それで聴いたら、カッコいい!って思って、他のやつも買おうと。まだ大森さんメジャーになる前くらいの頃。他の音源も買ってツイッターもフォローして。
それで情報を追いかけてたら『魔法』を買った前の日にちょうど大森さん札幌に来てて。

ふ あーそうだったんですか!

カ そう。一日違いの超ニアミスで。
その苛立ちと歯がゆさで最短で行ける現場に行こうと思ってチケット取ったのがコピバン祭で。新宿ロフトの一回目(2014/9/2)のやつ。

ふ いきなり札幌から新宿まではるばる。

カ そう、その時もとにかくハマろうと思ってて。とにかく何かにすがりたかった。
そのコピバン祭に行くの飛行機に乗る前くらいに、TOのさいとうさんから「ちょうど下北沢で増田ぴろよさんの展示のイベントがあるから一緒に行こうよ」って言っていただいて。全然会ったこともないのに。
会ったこともない人と会うっていうのも初めての出来事だったんですけど、ツイッターで人と会えるなんて、モテキみたいで。笑

ふ これがそれかと!笑

カ 30代半ばで、しかも男同士っていうドキドキも何もない状態で。笑
しかもその時、東京だ!って気合い入れて私えげつない格好してたんですよ。"カオス"って書いてあるキャップを被って8コくらいバックルがついたロングブーツ履いて。
当時ネット上ではオカマキャラみたいなのでやってたから、さいとうさんも会ったときにこんないかついのが来ちゃったからびっくりしてて。
もっとやんわりしたコが来ると思ってたのか「えっ??」ってなってた。笑

ふ 怖いですよね。

カ それでもなんかすごく温かくって。
ちょうど会場では水野しずちゃんの展示もやってたから、さいとうさんがいろんな人に「北海道から来たしずちゃんのファンなんだよ」って紹介してくれたんですよ。
おじいちゃんとしか今までずっと喋ったことなかったから、こんなに若い人と話したのはすごい久しぶりで、それでなんか恩義がずっとあるんです、さいとうさん。笑



ふ でも元々ちょっと気になってたのが、水中から大森さんを知って…って広がりですが、音楽遍歴的にはどこでそこまで至ったのかなって。

カ そもそも水中のCDを買いにいくらいまで、音楽をほとんど聴いてない状態が十年くらいあって。
飲食の仕事が好き過ぎて、もう仕事に集中しようと思って聴いてなかったんですよね。
小さい頃はイカ天とか見てて、ブランキーとかたまが好きで。
そこから日本のパンクを掘っていって、東京ロッカーズとかINUとかWizardとかSSから、村八分にハマってゆらゆら帝国とか聴いて…。
それがブランキーが解散した年に事切れちゃって。小学校六年生くらいからブランキーがずっと好きで追っかけてたから、なんかプツっと切れちゃった。
ちょうど自分もバンドをやっていて、バンドを辞めたりした時期でもあって。

ふ そうだったんですか!そのバンド活動自体は結構精力的に?

カ いや、全然緩い感じで。だからブランキーとともに音楽活動が一旦終わっていて。
そこからうっすらとは音楽聴くけど、ガッツリっていうのはなかった。
だからゆらゆら帝国とBLANKEY JET CITYが最後だったかな。
コミカルな感じの人とかグラムっぽい感じの人がすごい好きかも。動きが速くて変な人とか、最近だと志摩くん(ドレスコーズ)とかアヴちゃん(女王蜂)が好き、ちょっとセクシーで動きがトリッキーな感じみたいな。

ふ それはファッションにも影響されてるような感じありますよね。見た目の雰囲気とか。

カ うん、そうだね。だから大森さんは本当になんの関連性もないというか。

ふ その薄く聴いてたっていう中に水中がいたんですか。

カ そう、面白いなぁ、素敵だなぁって。

ふ 確かにコミカルだし、速いし。笑
そこから大森さんにズブッとハマるの凄いですよね。大森さんの引力というか。

カ うん、凄いですよ、本当に。
っていうか、お食べお食べ!だべってるのを後から編集すればいいんだから!おじさんなんて適当に喋る生き物だからあんまりまともに取り合うと良くないよ!笑

ふ いただきます…笑



~生粋のサービスマン~



ふ 音源から入って、「カッコいい!って思った」っていうような話でしたが、具体的にどうっていうのはありますか?

カ 『魔法』自体はなかなか渋い構成ですよね…で翌日すぐに他の音源を買いに行ってるから、それで聴いたら全然違くて。
あ、この子アレだ。いろんなことやる人だ。って思って。笑

ふ いろんなことやる人。笑

カ それがすげー良い!ってなったの。
インタビューとか読んでても、策士だなあって思って。どちらかというと音楽性っていうより、働き方にグッときたっていう。
リリースイベントがすぐにあって握手会に参加させていただいたんだけど、その時の大森さん結構フォロワーが増えているのにも関わらず、握手する一人一人の事を細かに記憶されていて、しかもあれだけの短い時間でみんなをめちゃくちゃ笑顔にしたり、泣かせちゃったり、感情を揺さぶりながらもれなく全員しあわせに帰らせて行くっていう。
あの小さな歌うたいの女の子が本当に丁寧にずっとあのテンションであの人数をさばいていくっていうのは、サービスマンとしてもめちゃくちゃレベルが高くて、この人本当に生粋のサービスマンなんだろうなぁと。自分もサービス業やってきたけど、逸材だなって。
それで自分も、もっとちゃんと商いやらなきゃダメだなって。

ふ へぇー…!ちょっと正されたというか。

カ 正された感じ。今、私も会社で繋がりを大事にしていこうって言っているけど、その源になったくらい。
ツイッターも拡散機能として使うんじゃなくて、一人と一対一を何回も繰り返していくっていう使い方をされているように見えて、それってめちゃくちゃ大事だよなぁとか。

ふ 確かにむやみやたらと拡散希望って言っても実際は拡散されないですからね…。

カ 私、去年新しい業態として老人ホームの紹介業を作ったんですよ。もう老人を仕事にしちゃおうと。
その仕事が軌道に乗ったきっかけも、「マジックミラー」で。

ふ はぁー。笑

カ さいとうさんに出会って、さいとうさんに恩返ししたいが故に森T展に革ジャンを出したんですよ。
そしてそれを大森さんがお召しになられたっていうことを、東京のパイセンのキティちゃんから教えてもらって、その時にグッとフォロワーさんが増えた感じがして。
おごりかも知れないですけど、「カオスちゃんって何者なんだ?」「カオスちゃん会いたい!」って言っていただける方がパラパラといらっしゃって、私もみんなに会いたいよ!と思って、洗脳ツアーの札幌と中野サンプラザのチケットを取ったんです。



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(カオスちゃん作の革ジャンを着て下さっている大森さん)



でもその札幌のライブ直前に奥さんが大森さんにやきもちをやいて、「私は革ジャン作ってもらってない!!」ってめちゃくちゃ怒られて。
その夫婦喧嘩で結局どっちの会場にも行けなかったんです。でもその様子を逐一ツイートしてたんですよ。笑
そうしたら仙台公演で「革ジャンを作って嫁に怒られて札幌に来られなかった人がいる」ってMCで言ってくれたりして…。笑
そんな一人のオタの日々の機微を取り上げてくれる人いないですよ、すごいことだなあと思って。
一個人に対してデカい思い出を次々と量産していく、この人は本当になんなんだと。笑

ふ しかもまだ直接会ってないのに。笑

カ そう。笑 
これはもうこの人に恩返しをしなければと思ったんだけど、大森さんはそのまま産休に入られてしまって。私も次会うまでに仕事なんとか軌道に乗せないと恩返しどころじゃなくなる、けど何したらいいかわからなくて悩んでる時期で。
そのタイミングで「マジックミラー」が出て。ハッ!ってなった。
最悪仕事でスベってもボロボロになっても鏡の一部分として生かしてもらえる。骨はこの人が拾ってくれる。しかも運良きゃイジってくれそうだなって思って。
呑んだくれキャラもオタの間で定着してたから、「カオスちゃんの会社潰れたんだよー」って言ったらみんなきっと笑ってくれるに違いないし、大森さんから「やっていいよ!」って言われたような感じだったんです。
それが結構デカかったですね。あれはすごい歌だ。
それに奥さんを納得させるような仕事をすれば現場にも行きやすくなるんじゃないかと思って。

ふ 奥さんと仕事と大森さんと…。

カ そこでアイデアがバーって出てきて、老人ホーム紹介ビジネスが軌道に乗った感じです。




~「あんなアル中が会社をやっていけるなら人生大丈夫なんじゃないか」~



ふ 確かに老人のノウハウはある意味すでにあったわけですからね。

カ ジジイしかいないからね。笑
でもやっぱりそのおじいちゃんたちのおかげ今も大森さんの現場に行けるわけなので、その恩返しもしなきゃなと思ってる。
事業を一月に立ち上げたのかな。で、ちょうどコンサルが東京に居たから、その勉強会みたいなものも現場行きたさに申し込んで。

ふ 超都合良いですもんね。笑

カ そう。ちょうど二月の赤坂があって、とうとうみんなに会える!と思って、「バターサンド買って行くよー」って言って入り口でバターサンド持って待ってたら、女子高生とかに「うぇーい!アル中!」とか言って話しかけてくれて。こんなに年齢とか立場とかを超越した楽しく愉快な世界があっただろうかって。笑
今まで人生はいじられる人間でもなかったので、実はずっとそういうキャラクターに憧れがあって。
バンドをやってたときもライダースを上までビチビチに閉めてちょっとリーゼントで硬派ですよみたいな。カウンターでずっとお酒飲んでて斜に構えてライブを見るみたいな感じだったので。

ふ 話しかけづらいすね。笑

カ 赤坂のMCでもバターサンドのおじさんの話を大森さんがしてくれて…ありがたいなぁって。だから曲というよりも思い出先行で…笑
毎回毎回札幌のおじさんの心に思い出を刻み付けていくんですよ。

ふ 他の人もやっぱり大森さんとの一対一の思い出を持っている方が多くて。あれに救われたから今があるっていうか。
音楽だけじゃなくて人柄も通して人生を変えていってるというか、ネジを締めてくれてる感じがあるんですよね。

カ すごいと思う。仕事のアイデアもかなり大森さんから得てるんですよ。
「マジックミラー」で勢いがついて、『TOKYO BLACK HOLE』が出て、それを聴いて今度はおじさんとしての役割が明確化としたというか。

ふ おじさんとしての役割?

カ 私はもう街明かりになるしかないなって。
知り合いのオタも若い子が多かったし、自分を救ってくれた大森さんオタの子たちが、「あんなアル中が会社をやっていけるなら人生大丈夫なんじゃないか」ってことを発信していこうって思ったの。
仕事を頑張っていれば東京にも行けるし、東京に行けばみんなにも会えるし、さらにみんなを勇気付けられるかもしれない!みたいなループが『TOKYO BLACK HOLE』で出来て。笑

ふ 美しい!

カ 仕事を頑張って会社が潤えば出張にも行けるし、出張に行けばみんなと大森さんがいて…。笑
毎日夜中にツイッターしながら半泣きになってるようなおじさんでもみんなの「生きていけるな」っていう基準値になるというか。
そう、だから大森さんの現場は報告会なんですよ。毎回会社の規模にちょっぴり大きくして大森さんとみんなに会いに行こうと思ってるから。

ふ 神社みたいですね…!笑
お参りしてそれなりの成果を立てて、ありがとうございます!ってまたお参りして。

カ 本当に神社だと思う!毎回明るく元気な姿をお見せしようと。
本当に大森さんのビジネス観ってどういう感覚なんだろうなと。決定的に人と繋がるっていう。
ネット上での繋がりとはいえ、ご近所付き合いがどんどん無くなっているといわれる日本でですよ。

ふ うん、隣の人の苗字も知らないですし。

カ 大森さんオタの本名とか全然知らないけど、強い絆で結ばれたかなり大規模な参加型コミュニティというか。笑






~そもそも100案出したのかカオス!~


カ あと、地元を発信する側にもなろうと思ってて。
いつも東京にお邪魔してばかりも悪いし、せっかく"札幌のおじさん"っていうキャラを付けてもらったから、札幌を発信したいと思っていて、みんなを札幌に呼びたいなって思ってるんです。
とにかくみんなで札幌で大森靖子を見たいっていうのがあって。

ふ キュレーター気質ですよね。札幌を!っていう発想になるっていうのも。

カ あぁー。そうなのかなぁ。

ふ 発信する側に回ってらっしゃるっていうところが。もう革ジャンを作ったところからそうなんだと思うんですけど。
だからみんなから面白がられるのかなって。

カ 役に立ちたい!大森さんに助けてもらって、大森さんオタ達にも助けてもらってますからね…。
会社で辛いことがあるとすぐツイッター開いて辛いっていうと「頑張れー」って言ってくれるから、この人たちのために働こうって。笑

ふ そう!だんだん大森さんからファンのみんなにシフトしてますよね!笑

カ シフトしてるね!
大森さんと大森さんファンのファン。全員好きだもん、もれなく。

ふ なんかファン同士の関係の一つの理想郷をみたような…美しいです。

カ 嫌なこととかあったときに、大森さんがやっぱり浮かんできて。大森さん、結構ネット上とかでも嫌な思いをされてるようなことを僕たちに教えてくれるじゃないですか。
大森さんが受けてる批判とかに比べたらたぶん大したことないと。こんないち札幌のおじさんが抱えてる悩みなんて大したことないんだろうなって。

ふ ガガーリンみたいな世界観ですね、もはや。笑

カ そうそう。笑
大森さんから以前、「100やって達成するの80くらいですよ」ってリプライをもらったことあるんですよ。
これも仕事で役に立っていて、そうか困ったときは100やればいいんだ!って思って。
例えば社員がうまく育たないんだけどどうしたらいいんだろうって思ったときに、「そもそも100案出したのかカオス!大森さんが100やってるのにお前いくつやったんだよ!」って思うわけですよ。
それでA4のノートを広げて100案をバーって出して。消去法でこれは駄目!って消していくと3案くらいまで絞ってみたいな方法で解決してる。

ふ すごい!大森さんが生きとし生けるビジネス書みたいな。

カ そう!だから困った時とか『かけがえのないマグマ』とか歌詞カードとかを読んでたら、これだ!っていうのがある。
だから社員にも「大森さんはこうだからね!」って教えてて。

ふ ははは!笑 みんな認知されてるんですね。

カ だいぶ認知していただいてて。笑
社員が悩んだときとかにも、「大森さんはこんなに頑張ってるんだから!」とか言って。笑

昔、椎名林檎さんのデビュー当時に"不言実行"っておっしゃってて、何も言わずに成し遂げていくってすごいシブいなって思って僕も人生の節々でやってたんだけど、大森さんは"有言実行"で。
帳尻合わせがすごい上手だって自分のことをおっしゃってましたけど、有言をちゃんと実行するって、そっちの方が難易度は高い気がするんですよ。
ちゃんと過去に宣言したことをひとつひとつ達成していってる。

さっきの100の話もそうですけど、大森さんは本当に人並み外れて多動で高速。だからもちろん結果が出てるんですけど。
ちゃんと過去に宣言したことをひとつひとつ達成していて、それをみんなこの夢叶ったよ!って嬉しそうにしてる姿で、私はぶわぁ(感涙)…って。
大森さぁーん!すげぇよー!あんた本物だよ…!って感じでDMしたりして…。笑

ふ 笑

カ MJのときに「私は私の仕事を頑張ります」って超名言を生み出したじゃないですか。あれも働く人はみんな使える言葉で。
すごく便利かつモチベーションを高めやすいワードを生み出すんですよ、大森さんって。
「斃す」もそうで、我々の(会社の)中では常用語になってるんですけど。笑

ふ 洗脳が進んでらっしゃる!笑

カ 「斃す」ってどこでも使えるというか、あんなに都合よく自分を高められる言葉ないですよ。
みんな言ってるでしょ?「夏斃す!」とか「暑い、斃す!」とか。笑

ふ 言ってる言ってる。笑

カ 「斃す」すごいよ!
今もう本当に大森さんしか聴いてないんですよ。結局大森さんで仕事を成し得てるので。
私、仕事のインプットのために今年初めからビジネス書を読み始めたんです。
もう70冊近くに読んだんですけど、最近ビジネス書を書きたい欲がだんだん出てきて、『大森靖子を聴いてたら年商三億円になった』みたいな本を書きたいなって思っていて。
そのためには純度の高い大森靖子オタじゃなきゃいけない、その本に対するリアリズムが薄まると思って、あんまり他の音楽を聴いてなくて。

ふ どこから影響受けてるか分かんないから。笑

カ ビジネス書と一緒にユリイカとかマグマとか大森さんのツイッターとかを読んで、ビジネス書に書こうと思う内容と大森さんを結び付けていくという。

ふ それで成功していらっしゃいますからね…!

カ そうですね、今のところ順調に。
私も最高の帳尻合わせが出来たときはそれをやろうと思って。

ふ どこかでそのビジネス書欲しいですよね。読みたいですもん。
すごく良い意味ですけど、ファンの方々みんな何かをやりたがるんですよね。それが大森さんの魅力にも繋がっていて。

カ 凄いいい上司なんだと思う。大森さんって。あんなにみんなのことを肯定して。
だから大森さんみたいな上司にならないといけないと思って、大森靖子的ビジネス論を書きたいんですよ。

全然話変わるんだけど、「IDOL SONG」、あれライブとかで誰が出てきてもあれ感動しかしなくない?
サプライズで誰が出てきて歌ってもおーってもう最強の帳尻合わせてんこ盛り。誰が出てきても辻褄が合うじゃない。笑
嬉しい、サプライズしかない。
「ドグマ・マグマ」なんかもそうだけど"感情のステージに上がってこい"って言葉もホームページ開いて毎日のように見ていたこすりまくったワードがようやく今歌詞になったという。
言葉の使う時間をずらして新しいところに回すっていうその発想もすげぇなって。帳尻合わせの天才。

ふ 「POSITIVE STRESS」なんかもそうですよね。「私は私よ」の部分とか。

カ 今回の『kitixxxgaia』も結構な作り方で…遊び方半端なくない?笑
入り口と出口だけ決まっていて後はもうどっから行っても良いみたいな。

ふ 凱旋門の周りみたいな感じですよね。
コンセプトをどーんって立てて、あとは…。

カ 好きに周っていい。

ふ しかもその道筋全てに釣り針を仕掛けとくみたいな。笑
ちゃんとその釣り針が鋭利なんですよね、刺さる人にはより深く刺さるし、刺さりにくい人にも刺さるようになったっていうか。

カ アートとか疎いんですけどアートでしょ、あれって。
私からするとイオンみたいな…。笑

ふ あー!!笑 なるほど!

カ 丸一日をマイルドヤンキーも過ごせて、ファミリーも過ごせる…。お客さんの1日をコーディネートしやすい作りなんだよね、イオン。
だから大森さんの曲で何が良いですか?って話によくなるけど、今出してるやつが一番面白い。毎回一番面白いから。

ふ それを常に更新してるのがすごいですよね。

カ 絶対面白い!だから今年は安心して札幌以外は観に行かないでおこうって思ってる、観に行った時が一番面白いから。
札幌に来たときは(自分が)札幌代表だから、そのときにはちゃんといてみんなをもてなせる環境を作ろうって思ってる。イオンだよね。



~「マジックミラー」の手前くらいの~


カ 女王蜂とのツーマンのとき(2016/11/30 名古屋Electric Lady Land)に、「絶対彼女」のコール&レスポンスがあったんですけど、ツーマンだったからか遠慮してみんな控えめだったんですよ。
ここはやらねば!と思って、デカイ声でコーラスしたら、もうほぼ一人で歌ってるような状態だったんです。でも大森さんが「私の客や…!」って言ってたのがすごい嬉しくて。やってよかったなって。
カウンターで斜に構えてたような男が大森さんのおかげで一人で歌うようになった。「頑張って歌ってたね!」っていろんな人に言ってもらえる、ちゃんとダメな大人になりましたよ。っていう。笑

ふ その大人像を希望にしていきたいっていう話がほんとに印象的で。
大森さんも、こんなんでも生きていけるんだよっていうことを世の中に知らしめたいというようなことをおっしゃってましたけれども、完全にその意思を受け継いでいるというか。

カ そう、札幌支部。恩義しかない。
札幌に来たときは本当に孤独で、何もかもがうまく行ってなかったときで。
想像して?いきなり周りに老人しかいなくて…「がんばれベアーズ」の老人版みたいなもんだから。笑

ふ ははは!笑

カ 老人ばっかりのチームで何を言っても通じないみたいな。全然うまくいかなかったのが、大森さんと出会って急に機能し始めて。
大森さんに出会う前は本当に毎日のように泣きじゃくってて、だから大森さんとさいとうさんがいなかったら今が無い。

ふ 不思議ですよねぇ。
今日もふと思ったんですよね、札幌行けるなぁって。

カ うん、みんな来てほしい!

ふ 食べ物も美味しいし。

カ 美味しい。だから大森さんに何食べさせようしか考えてない。
大森さんに美味しいもん食べてほしいなぁとか、美味しいおまんじゅうとかにあたると、これ大森さんに持ってこう!とかに繋がるから。

ふ もはや恋人のような。

カ でもそれが結局ビジネスにも繋がってて。
"大森さんをもてなすみたいにお客さんをもてなしてみたらどうなるんだろう?"って思って、「この間の美味しかったおまんじゅうお客さんに持って行きなよ」って社員に持たせたりしたら、あれ美味しかったからこの仕事あげるよみたいな感じで繋がったりして。
でもそれって大森さんがいないと派生してないアイデアだから。だから下手なビジネス書よりも大森靖子だと。
夢はやっぱり大森さんと仕事で会うことで。クリエーターオタさん達に仕事で会いましょうって大森さんも言ってて、じゃあ自分は何で会えるのかっていうのを逆算していったときに、ビジネス書を書くしかないんですよ。大森さんをネタにして。

ふ はははは!笑 巻末対談とかやるしかない!

カ そう!それしかない!

ふ あぁーその文字起こしはやりたいなあ。

カ ぜひお願いしたい。
札幌の老人ホーム紹介ビジネスとかをやってる人間が大森さんに会うために、年商三億にしようって社員に言ってるくらいだから。

ふ 純粋に不純ですよね。笑

カ 不純!笑 
会社の目標がそうだから、自分の人生の目標がそうだし。こういう夢で私はやってます。

ふ それ、万が一叶ったとしたらその後どうするんですかね…?
カオスちゃんのことだから出来そうな感じも想像出来てしまうんですよ。だからこそその後って。

カ たまにカオスちゃんが社長だったらいいのにみたいに言ってくれる子とかもいて、「最悪、札幌で働きなよ!」って話を毎回していて。「マジックミラー」の手前くらいに受け皿になりたいんです。
本当のどん底に落ちる前に、札幌は遠いけどここに来ればみんな仕事があるんだよっていう状態のセーフティネットみたいなものが作れればいいなぁって思ってて。沢山の人をいつでも雇用出来るくらいの、もうめちゃくちゃな夢みたいな話だけど。
シニアビジネスって、これから超高齢化社会を迎えるにあたって、マーケットが縮小しないんですよ。だからそこから逆算してこのマーケットも選んでるの、実は!
減らない市場を作らなければみんなの受け皿になれないって思って、お客さんが減らない仕事ってなんだろうって考えたときに、日本が超高齢化社会で高齢者が減らないっていうところからこのビジネスを導き出して。

ふ あー!なるほど!
それってもしかしたら既に老人の「マジックミラー」になってるかも知れませんよね。

カ なってるなってる!笑
そのアイデアも100出してる中の一個だったりするから。
大森さんに会うっていう夢を決めたところから逆算で今の新規事業の立ち上げにも繋がっていて、今のところ会社も少しずつ大きくなっていって。ゆくゆくはシニアビジネスの札幌の代表格になれるように。






~生き甲斐ですよ、大森さんは~


ふ 奥さんのスタンスは変わったんですか?

カ 変わったと思う!仕事頑張るから。
以前は本当に仕事も夫婦関係もうまくいってなくて…。

ふ 俺も他人だったら、何か悪い宗教にハマったんじゃないかくらい思うかも知れない。笑

カ めっちゃ東京行くなコイツみたいな。笑
でもなんか理解してくれるようにはなったかも。全然子育てしてないけど…。
子育てといえば大森さんの旦那さん出来過ぎだよね。あれ既婚男性オタは絶対肩身狭い。
前に女の子オタと飲んだりしてもさ、旦那さん絶賛するわけ。お子さんが産まれる手前で「やり残したことはない?」って聞く件とか。
もうタイムマシン早く出来ねぇかなって!やれるならやりたいよ私も!って。笑

ふ やり直したい!笑

だから今から結婚するっていう人は、たまごクラブとかひよこクラブとかよりも絶対『マグマ』とか育児日誌読んでたほうがよっぽどタメになると思う。
女の子オタたちがあれを読んで、わー素敵ー!ってなってるんだから。あんなに優秀なツールはない!産婦人科とかに置いたらいいのに。
私もう出産直前も少年ジャンプとか読んじゃってて、そのくせはじまったら声もかけられずに何も出来なくて「なにしたらいいの?」とか聞いちゃって怒られるみたいな出産だったから。笑
大森さんの旦那さんはメジャーリーガーだからオタはみんなメジャーリーグ観て育ってるから目が肥えてる。私草野球だから。笑
だからこそ草野球のおじさんはおじさんで夢を与えていかないといけないんですよ。

ふ 結局その発想に至るのがすごいですよね。

カ 最悪「マジックミラー」があるから。笑

ふ なんかビジョンと一緒に希望がありますよね。

カ 希望だらけですよ、ほんとに。

ふ 明確な夢があって、しかもなんか現実的なんですよね。途方もない夢って感じじゃないっていうか。

カ 本当に?ありがとう。
もうあと二年もしたら40歳ですからね。僕も。

ふ もう僕もあと二年で30歳でしたわそう言えば。

カ まだなんでも出来るよ、何やっても赦してくれるからまだ。
僕も31のときに、なんかお金貰えるんじゃないかくらいで札幌に来て、どん底から始まってここまで来れましたから。

ふ アメリカンドリームならぬ大森ドリームですね…!

カ そう、本当に生き方が決まったからね。ローカルヒーローになろうと思って。
だから出来るんだよきっとどこへ行ったって。何にもなかったもん。フォロワーも0で。
それでもみんなにいじってもらえる世界とかあるんだよね。何があっても生きていけるんだなぁって。
だから生き甲斐ですよ、大森さんは。



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