バンド名が、好きだ。
バンドそのものも好きだけど、バンド名が。

バンド名を見て想像した音楽性の答え合わせをするように音源を聴くのも面白い。

アー写に並んで、バンドの顔と言っても…いや、フライヤーではまずアー写が載ったりするケースが少ないから、アー写よりも重要なバンド名。

そんなバンド名にも、流行り廃りが多少なりともあるみたい。


ちょっと前だったら日本語をこじらせた様なバンド名(やたら長かったり、単語同士の不思議な組み合わせだったり)が多かったように思うのだけど、最近よく見るバンド名が【〇〇 〇〇 CLUB】。 

どうですか、なんか一つ二つ思い浮かぶバンドありませんか?
実はまだまだあるんですよ。 

売れ線からまだまだ結成したてまでこういう名前を付けるバンドが最近多い印象なのだけど、驚くことにそんなバンド名の音楽には素敵なものが多い!

と言うわけで、MVを見ながらずらずらっと並べてみたいなと思う。 
総勢七組!
 


Awesome City Club



こんなブログを見てる人にはもう説明不要のバンドから。
いきなりメジャーレーベルだけどもまぁ挨拶代わりにどうでしょう。

現在のインディーズシーンと切っても切り離せないシティポップと呼ばれる音楽。
そんなジャンル付けが定着してきた影には、彼らとYogee New Wavesが築いてきたものが大きいのでは。
後々シティポップと呼ばれていく音楽を結成当時から作り続けてきたこの二組。ヨギーはそんな呼称が定着したあとにあっさりと脱・都市をしたような印象があるのだけど、それはまた別のお話。

ACCに話を戻そう。
「架空の街 Awesome City のサウンドトラック」というコンセプトがあるからこそシティポップという呼び名がしっくりくる。
さらに言えばどんな楽曲をやったとしても、その街の表情が変わってコンセプトが立体的になっていくという屈強さも!

現に、6月に発売された最新作『Awesome City Tracks 3』でも様々な街の一面を見せていて、合わせて関連動画から探してみても面白いかも。「GOLD」のスケール感なんかは都市っぽさを払拭した新しい一面。

ビクターの新人レーベルCONNECTONE(コネクトーン)第一弾新人としてメジャーデビューした彼ら。 
ちなみにこのレーベルには現在、ぼくのりりっくのぼうよみやSANABAGUNなど、これからの"新しい"音楽シーンを作ってくれそうな人たちが所属する、注目レーベルであります。



DALLJUB STEP CLUB
 
 

イントロからしてたまらないでしょ!!!

ライブハウスからクラブシーンまで股にかけて暗躍中の四人組バンド。
そう、バンドなのだ。
人力でダブステップやらジュークやらフットワークやらと呼ばれるクラブミュージック譲りのアンサンブルをやってのける変態っぷり。

静と動の興奮を機械のごときメリハリで表現しきってしまうリズム隊に、Alaska Jamでもヴォーカルを務める森心言のラップが加わった様は、まさに無敵。
メカニカルかつテクニカルなのに、さらにそこに感情を乗っける演奏によって、まさに彼らにしか出来ないテンションの高ぶりを味わうことができる。
大衆に受け入れられるかはおいておくとしても、この唯一無二を突っ走ってる感じがなんともカッコいい! 

ちなみに、この変態っぷりにやられた人はGOTO(Dr.)のソロスタジオ映像が上がってたりするので、そちらも面白いかも。



MARQUEE BEACH CLUB

 

高音圧エレポップを奏でる六人組バンド。こういうのライブハウスで体感するとヤバいんですよ。
男女ツインボーカルがぴったりと重なって歌われる様は、前述したダルジャブの温度感とは真逆の無機質な感じで、シンセの雰囲気と冷たいマッチングをする。
シンセの"音圧"がもたらす熱さと、"音色"がもたらす冷たさのバランスが絶妙です。

この楽曲のライブ映像も公開されているんだけど、全編やっぱり無機質なモノクロ。
メンバーそれぞれの個性を極力排除して、バンドの音で勝負していくような気概を感じるけどどうだろう。

ちょっと話が逸れるけど、個人的にはこういうバンドがお好みなら彼らとツーマンをしたりしているWONDERVERもチェックしておきたいシンセポップバンド。



TOKYO HEALTH CLUB

 


今度は少しテイストを変えて、3MC1DJの ヒップホップユニット。
エキゾチックなトラックとふざけたMVを通しても、普段はいいオトナが音楽で少しワルくなったような健全さが垣間見える。

「著作権フリーのインターネット踏み台レーベル」と自称する、OMAKECLUB という自主レーベルを運営している顔も。
http://omake-club.com/

ヒップホップユニットやDJ、トラックメイカーなどクラブシーンや宅録シーンで活躍するアーティストたちの音源が無料でダウンロードできちゃうサイトで、何か良い音楽無いかなぁとふらっと探してみるのには恐れ多いボリューム感。



JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB



そして次はそのOMAKECLUBからもう一組。同じくヒップホップユニット。
うって変わって今度は若者の悪ふざけ感満載。

一度見たら忘れられないユニット名、最高!
遥か銀河の彼方にこんなチームあったらいいよね。絶対ユニフォームとか可愛い。 

もちろん曲も良くて、 こんなうだるようなサマーソングもあったり、シンセやピアノがリードするシャレオツなトラックにゆるく韻をはめていく楽曲もあったり。
ところどころ出てくる固有名詞が「ここまではセーフじゃね?」的悪ふざけを加速させる。

このOMAKECLUB、所属アーティスト同士がフィーチャリングとして互いの楽曲に呼び合ったり、イベントでも対バンしていたりして、すでに一つの界隈が出来上がっていて面白い流れ。



Helsinki Lambda Club



来月に1stフルアルバム『ME to ME』をリリース予定の彼ら。
この一枚で一つ上のステージにひょいっと登りそうな加速度があると思うのだけど、どうだろう。
ツアーファイナルは渋谷WWW、すでに10月のタワレコメン(タワレコスタッフが毎月独自で選ぶお薦めしたい音源)にも選出決定。なんか良さそうな気配が。

ゆるかわって言葉を男性アーティストの音楽に当てはめるとしたら、こういうのでもいいんじゃないか。
人懐っこいリフを材料に、リスペクトとオマージュをちゃんぽんして、ちょっとの気だるさをエッセンスに仕上げたような。一回ハマってしまうとどの曲も好きになっちゃうようなパターンですよ、これは。



Healthy Dynamite Club




ほんと最近の一押し!
ここまでバンドとして方向性や完成度が整ってると、早く売れて!って思ってしまう。 

昨年12月に解散してしまったTHE NAMPA BOYSのメンバーが中心となって結成されたばかりのニューカマー。
パンクロックが軸となっていた音楽性から一転、ファンクやソウルというような黒人ベースの音楽性をふんだんに盛り込みながら、そこに乗っかるのが余りにもパワフルなヴォーカル、という不思議なバランス感覚で成り立っている彼ら。

一度ライブも観る機会があったのだけど、七人という大所帯編成ながらヴォーカルが突き抜けて通ってくる感覚に興奮させられっぱなしだった。
大抵ヴォーカルがかき消されて終わりのところをしっかりとキャラクターでも声でも主役を張る、Vo.サトリダイナマイト。
かといってうるさいわけではもちろんなくて、メロウなバラ―ドなんかでは繊細なメロディを聴かせる一面も。これがまた濃い目のお酒と一緒にゆっくり嗜みたいようなファルセットなんかだったりして。



………

というところでここまで。どうでしたでしょうか。 書いてみたはいいものの、まだまだいそうな気がする。 
とは言え、音楽的にここまで個性を発揮しつつ、自分たちのサウンドを作り上げているのってそもそもバンド名とかに拘らなくてもどうしても少なくて。

そんな中、この完成度たち! 
ジャケ買いするのにも、視聴してみるのにも、一つ指標になったら面白いかも。

CLUBという言葉、ヒップホップで言うクルーみたいな意味合いで使いやすそうだけど、クルーよりも"お利口さん"な感じがまた面白い。

そう言えばアルファベット表記ばかりだった。
佐渡ヶ島で活動する婦人倶楽部なんてユニットもいることだし、バンド名を付ける機会があったら、今度は漢字とかカタカナとかどうだろう。
何の話だ。