あけましておめでとうございます。
って言葉も半月前のものとなってしまっておりますね。
てへぺろ…。


昨年末、タンブラー「Ongaku Wankosoba」の方のベストを更新しましたゆえ、音楽八分目のベストも更新しますよ!
といっても、前回と同じようにインディーズもメジャーも問わず、昨年購入した中で良かった一枚を選んでいきたいなと思っております。詳しくは下記を。

前回と同様、15枚としました。よろしくどうぞー。


!注意!

・私的メモも兼ねて、「今年、自分が購入したCD」を対象に選出しました。
「今年発売したCD」とは限りませんゆえ、あしからずー。

・邦楽に限りました。但し、インディーズ、メジャーは問いません。
やっぱり結局、ほとんどインディーズだったわけで。

・順不同です。

・シングルもアルバムもひっくるめます。




イロメガネ
「お花畑につれてって」

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前回開催したブログ自主企画「眼で聴く八分目」にご参加いただいたイロメガネというアーティストの、待望の1stアルバム。
恋愛やら日々のもやもやから生まれる吹っ切れた感情の爆発を閉じ込めた一枚。サポートメンバーの演奏もバラエティの富んで楽曲毎の色がくっきり。
大名曲「なによりも、へいおんを。」の魅力はもちろん、「ひとりじゃ」での優しく撫でるようなバックのギターが好きだったりします。
本年も、なによりも、へいおんをー!
本年も、というより人生のテーマにしたい一言です。


(撮影に参加させていただいたのもよい思い出です。楽しかった)



トリプルファイヤー
「スキルアップ」


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ミニマルなグルーヴをひたすら追求する隙の無いバンドサウンド、のらりくらりに歌われる分かるような分からないような歌詞。
そんな独特の音の最中に、ハッとさせられる言葉があることに気付く。
「神様が見ている」が特に好きで、歌詞の深読みをしてみたりしたけれど、なんだか煙に巻かれてるような、そんな行為すらも見透かされているような感覚を覚えた。
結局、ライブハウスでただただリズムを体感するのが、Vo.吉田の佇まいに笑ったりするのが、とっても楽しかった。
新宿Loftのバースペースでのライブで聴いた、スネアのパキッとした音がただただカッコよかったです。


(共感百景、最優秀共感詩獲得おめでとうございました。すげー。)



フジロッ久(仮)
「あそぼう!」


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前アルバム「ニューユタカ」から音としてのパンクというよりも、精神としてのパンクを押し出しているような印象で、この三曲入り音源もピアノを始めとした美しい音のチョイスが秀逸だった。
サウンドの方向性はちょっぴり変われど、歌っていることは変わらない。彼らの思いが「あそぼう!」の一言に集約している。ポップで懐かしくて胸にくる素晴らしい言葉が集まっている。
好きに生きろよというような姿勢にぐっと世界が拓けた。
そう感じていたところに実にグローバルなPVが公開されて驚いたのを思い出した。
人生は広い、地球は狭い、そして日本はよいところ。


(一番最後の口上、まざーふぁっかー!でなんか泣けちゃう)



bonobos
「HYPER FOLK」


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昨年はやついフェスに初めて行った。お目当てというのも特に無かったのだけれど、雰囲気がとってもよさそうだったので。
そこで偶然出会ったのがbonobosだった。
ホーンセクションと共に演奏されたファンキーなライブがカッコよくて、この音源を購入したのだけれど、そんな面はただちょびっとの側面に過ぎなかった。
スローテンポの壮大なバラード「三月のプリズム」や、エレクトロニカを軸としつつも地に足着いたドラミングが心躍らせる「グッドモーニング・マイ・ユニコーン」など、一枚に数多もの景色が収められていて、そのどれもがキラキラしていた。
映像がいっぱいあってどれをチョイスするか迷ったが、やはり最初に好きになったキッカケの楽曲を。



(歌詞の世界を可愛らしく表現したクレイアニメが最高です)



ハナカタマサキ
「Lentment」


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すでに記事にてくどくど書かせてもらったのだけれど、ジャケット買いもしてみるものだ。本当に良い出会いであった。
柔らかくて淡い歌声。男性ボーカルに対してこういう表現はなんだか慣れないのだけれども、印象がとにかく優しい。
そして温かな音作り。多数の楽器で奏でられる音は賑やかで可愛らしいお祭りのようだった。
そうした全ての楽器の演奏、録音を一人でやっているというのだから驚き。さらにはアルバムのアートワークまで手掛けてしまうマルチっぷり!
普段は社会人として働いていながら、宅録を駆使して楽曲制作を行っているそう。そんな環境で生まれた楽曲たちが多数のメディアで評価されているのを見て、こういう活動も出来るんだ!とこれからの音楽業界への視点が少し変わった。


(CDでイントロを聴いた瞬間に、あぁこのアルバム買ってよかったやつだ!と感動したのを思い出す)



伊藤フルート革命
「美しき奴等」

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CD自体は2013年のもの。このミニアルバムと出会ったときにはすでに活動半休止としてしまっており、絶対面白いであろうライブに行く機会がないまま2015年となってしまった。
以前メールをやり取りさせていただいた際に、「いつになるかは分かりませんが、アルバムを引っ提げて完全復活を目論んでおります」とのメッセージをいただき、とにかくそれを期待して待っている。
フルートに、オーケストラサウンドに、ボーカルはテノール。馬鹿馬鹿しいことを貫いた音楽というのはこうも吹っ切れたカッコよさを持つものか。



(メホホ・ブルササンDの良サビっぷり。青空と散弾銃!映画のような風景が浮かぶ)



あおやぎたかし
「fireworks VS the blackhole」


あぁ、ジャケット写真がどこにもなかった…。すみません。
今回1月22日に予定されている、当ブログ自主企画「トーキョーワンダーグラウンド」にもご出演をお願いしている、はなしというバンドのフロントマン、あおやぎたかしのソロCD。
収録曲の一つ、「星をとる人」を聴いて、日本語ロックの面白さを再確認した。
「星をとる人」を始めとして、いずれの楽曲も歌詞、というか言葉、というか「ことば」に尽力してメロディが出来ているような印象。こんな感覚を覚えたのが新鮮であった。
そのあたりのことは、ぜひ自主企画においての公開インタビューでお尋ねしてみたい。



(ソロバンド「よみかきそろばん」から。4:40~の、朝日が昇っていくよ でも寒い という一節、朝日を救いの象徴のように扱う歌詞が多い中、衝撃的だった)



EHONN
「EHONN」


ehonn


2013年ベストで、変装少年というバンドのシングル「815の本/Blue」を挙げさせてもらったのだが、残念ながらそのバンドは解散を決定し、新たに生まれたのがこのEHONN。
Vo.望月の持つノンフィクションの恋愛観が如実に表現された歌詞。
共感とともに色あせた青春が蘇ってくる感覚。それは良い思い出ばかりじゃなくて、むずがゆくてくすぐったくてちょっとだけ痛い。
そしてその歌詞がちゃんと届く大前提としてつい口ずさんでしまえるようなメロディがある。
そんな世界観に一耳惚れしてしまい、こちらも自主企画へお誘いさせていただいた。こればっかりはぜひ会場で。


(6:03からの楽曲の冒頭、深く愛せるかしら と歌い上げる姿がたまらなくカッコいいです)



水曜日のカンパネラ
「私を鬼ヶ島へ連れてって」

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PV「桃太郎」の再生数の伸び具合が尋常じゃない。
その前に公開されていた渋谷WWWでの同曲のライブ映像がよく、CD購入に至ったのだけれど、計り知れないユニットだと思う。
キックから含めた中毒性のある音作り、へたうまさが独特のボーカル、楽曲のタイトルに沿って固有名詞を集めて韻を踏んでいく歌詞。連想ゲームのように関連したような言葉が並んでいく様は、韻を踏むノリとはまた違ったアハ体験のようなものすらあった。
ヒップホップ?ジャンルとかほんとどうでもよいですね。垣根も何もない音楽にこそ新しい可能性がやっぱりあるのだろうか。


(いちいち映像のクオリティが高いのも、とにかくその映像の量があるのも驚き)



FoZZtone
「Stomp the Earth」


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先日、次作の制作の為に活動休止を発表したFoZZtone。
6thアルバム「Return to Earth」も発売されているが、個人的にはその前に発売されたこの7thミニアルバムを推したい。
かねてからソウル、R&Bの匂いを漂わせたミドルテンポの楽曲がずば抜けている印象があったのだけれど、この一枚は特にそれが顕著だった。
楽曲の物語に沿うように登場人物や楽器がそこかしこに現れる「ひとりぼっちのミュージカルスター」、シンプルなコード進行の中で、歌声のレンジの広さが光る「Stairway to you」などの中でも、真夜中に悩むよりも朝の閃きを大切にするべきだというメッセージを込めた「Morning Glory」を一番聴いていた。



(たっぷり充電して、再び素敵な作品が届くのを待ってます)



THEラブ人間
「じゅんあい
/幸せのゴミ箱


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2014年は初めて一人で飛行機に乗った。たまたま仕事で連休が取れたので、旅行がてらライブを観に行くことにしたのだ。
その時に観に行ったのがTHEラブ人間。ライブの翌日、香川県の島を巡って観光していたときに、フェリーの上でコーラを飲みながら聴いたりしたのだった。あぁ青春。思い出補正ばかりじゃないか!
もちろん楽曲自体も素晴らしいです。メンバーの変更を経て「恋愛至上主義」の復活を高らかに歌い上げるようなラブソング二組。
恋愛の始まりと終わりを凝縮したこの音源には、きらめきも後悔も詰まっていた。


(特にじゅんあいのサビなど、単純なことを単純に歌うというのは実はめちゃくちゃ難しいことなのではないか。単純に感じさせるための歌詞力とでも言うべきか)



yogee new waves
「Paraiso」

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名曲「Climax Night」のシングル再発を購入して、この心地よい気だるさは他の楽曲にどう反映してくるのだろうと思っていたところに、このアルバムが発売された。
天国・極楽を意味するこのタイトルに相応しく、肩肘張らないぬるさがあった。ちょっと冷めそうなお風呂と体温が一致したときのぬるさ。
そう、人肌のような温度を持つサウンドだった。
そんな中、「Listen」で、ロックンロールは死なないだろう という一節が出てくるのにもグッときた。
「Dreamin Boy」の山越えしていくようなわくわく感から、弾き語りを軸とした最後の「Camp」で穏やかなオチをつけるところに、一歩引いたカッコよさ。



(やはりサビの 君の国はどうだい にはいつも痺れさせられる)



岡村靖幸・小出祐介
「愛はおしゃれじゃない」


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モテたいぜ君にだけに
なんて心惹かれる歌詞なのか!この一節とタイトルだけでもう。
この曲に関してはこれ以上言葉を重ねなくてもいいんじゃないかな、ほんと。



(ダンス、とまでは言わないけれど踊りながら歌うアーティストっていそうでいなかったな。藤井隆とか在日ファンクとか…?)



荒川ケンタウロス
「よどみに浮かぶうたかたは」


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まずは2月発売のミニアルバムにてメジャーデビュー決定、おめでとうございます!
冒頭「よどみに浮かぶうたかたは」のスケールの壮大さから、ダンサブルなアレンジが施された「迷いの森」「猫のおじさん」のめくるめく展開、「ノイキャン」のふざけっぷりなどなど…
どの曲を聴いても、切り口は違えど根底は爽やかなポップス。この捨て曲なしのクオリティは本当にすごい。


(初見で見たときにうおぉと一人で言ってしまった。面白いPV)



大森靖子
「洗脳」


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こちらも改めてメジャーデビューおめでとうございました。
前回もアルバム「絶対少女」を挙げさせてもらって、2014年は果たしてどこまで行ってしまうのだろうみたいな感じで書いたのだけれど、もうTVにもラジオにもネット広告でも、よく見聞きするようになってしまった。
メジャーという大舞台をうまいこと使って立ち回っているような印象で、インディーズ時代からの加速度にそのまんま良い機械を積んだような性能になっているのが現状ではないだろうか。
そして、もはやノルマのように曲数を積み重ねなければいけない中で、こんなにも素晴らしい楽曲の数々が生まれてくるのは本当に天性のものがあると思う。そしてそう感じさせてしまう並々ならぬ努力か。
アーティストとしての立ち位置と同様、楽曲に関してもジャンルに縛られない多彩っぷり。
中でも個人的には「呪いは水色」「ノスタルジックJ-POP」
「高円寺」、「歌謡曲」と続いてきた昭和歌謡っぽさの漂う美メロの集大成なのでは。そして彼女しか書けないような現代女子を切り取る歌詞!



新曲いいね 踊れないけど 優しくなったり悲しくなったりしちゃうよね というサビ!そういう曲こそ一生聴いていくんだよね)




以上15枚です!
いやー纏めるのがこんなに時間がかかるものだとは思ってなかった。
ぽこぽことメジャーデビューが決まっているアーティストも多いですが、四つ打ちとは言わなくとも踊るロックはそろそろ限界なのでしょうか。
そこから一歩引いた、シティポップ感のある落ち着いた演奏のバンドなりアーティストの活躍が目立ってきてる。
そういった方々のフェス出演等をキッカケにロキノン世代とかの聴いていく音楽観が変わっていったりするのでしょうか。そうだとしたら一つ転換期に見届けられそうで面白そう。


今年も素敵な音楽と出会えますように。
そして、何よりも自主企画!もうすぐでございまして、緊張してきました。
ご来場お待ちしております。お越しいただいた際はあわよくば感想なんぞ聞かせて下さい。
自主企画に関しての詳細は、こちらから。


それでは、今年も邦楽インディーズレコメンドブログ「音楽八分目」ならびにデイリーレコメンドタンブラー「Ongaku Wankosoba」をどうぞよろしくお願いいたします。


ふじーよしたか(音楽八分目/Ongaku Wankosoba)