タンブラーにて、新しいブログを始めております。
素敵なインディーズ音源を毎日更新する、「Ongaku Wankosoba」。
http://o-wankosoba.tumblr.com/
毎日次から次へと出てくる音楽を、片っ端から平らげてみてほしいなと思います。よろしくどうぞ。

ただ、当ブログがご覧の通り満足に更新が出来ないので始めただけであって、メインはこちらですゆえ。
「音楽八分目」もどうぞよろしくお願いします。
実は素敵なインタビューも来月企画しております。わくわく。


さて、わんこそばの更新に伴いバンドサウンド中心に聴いてきた耳に、ずぶりとねじ込まれた新鮮な音世界がありました。
ヒップホップのような韻と言葉が軸ながら、流れる言葉の使い方が従来のそれとは全く異なる雰囲気。
とにかく、かっこいい!と思ったのでご紹介させていただきます。



今回ご紹介させていただくのは、Mr.Understandというバンド。
Twitterでフォローしていただいて、ふと気になって音源を聴いてみたのだけど、ばっちり衝撃を受けてしまった。


ヒップホップもアンビエントもポエムコアもサイケも落語もまとめてごくっと飲み込んで、日本語で吐き出したみたい。
何を言ってるか、分からんですよね。僕自身も何を言ってるのかさっぱり。混乱しているのです。でもぐっときた音楽には間違いない。
それでは、ここで音源を。






Mr.Understandの1stフルアルバム「ミスターアンダースタンド」に収録された一曲。
この「天体家族」という楽曲は、詩人でありラッパーの志人を迎えた作品となっている。

公式HPに掲載されている、このアルバムの紹介文が不思議でぐっとくるので、ちょっとだけ引用させていただきたいと思う。


民族や粒子やヒップホップや宇宙語の事などたくさん勉強した
渾身のネオポップス
あたかも万華鏡の中で新種を発掘しているような未来型考古学音楽


言葉のチョイスが素敵です。
未来型考古学という言葉の矛盾。
新種を発掘するのは顕微鏡でなく万華鏡。
ミクロでもマクロでもない、現実を離れてある種サイケデリックな幻想の中にネオたる所以を見つけ出す。



純粋に言葉を生かすための音遊びをしているような印象。
言葉のイメージ通りにカラカラしたり、むじゅーーーりょくになったり。
少しだけ歌詞を引用すると、


踊ろうよ リズムの無い場所で

戻ろうよ 弾めない場所へ


まるで言葉自体をそんな場所へ移動させてしまったかのような自由度。
楽器が作るリズムは無く、フリースタイルでつらつらと流れていく言葉そのものが楽曲に与えるリズム。
言葉の波に呑まれて、ふわふわしていると一瞬の静寂。

我に返った途端に、バックトラックにもリズムが加わる。動画では4:30の出来事。
なんだこれ、かっこいい!と思ったすぐ後に、このバンドのTwitterアカウントをフォローさせていただいたのだった。


いくつも知った言葉が、無数にずらりと並べられる様や、新鮮な組み合わせで提示される様は、それこそ先ほどの万華鏡のようだ。
一つ一つの小さく綺麗な石の組み合わせに、光が当たり回転させることによって、見たこともない景色が広がりを見せる。
ここで言う光や回転がビートを含むバックトラックであったり、言葉に付随するメロディのようなものだと思う。

温故知新という言葉もあるけれど、これまであった言葉を、これまでにない使い方をすることによって、幻想的な新種が発見される。
未来型考古学音楽とはほんとにうまく言ったものだ。


日本語ってまだまだ興味深い側面がありそう。
音楽の可能性とともに、そんな発見もさせてくれそうなバンドだなと思う。


そもそもどういう編成なんだろうと調べてみたら、こちらも素敵なライブ動画と出会った。
せっかくなので、こちらの動画を結びに。
言葉のキメ、一つ一つがかっこいい!