まっすぐ。という印象を受ける音楽が好きなのかも知れない。
今までもまっすぐという言葉を使ってこのブログを書いてきたような覚えがあるけれど、躊躇なく今回も使わせていただく。

精神性と感情がまっすぐに表現された音楽。
歌声に惹かれたかと思いきや、歌詞でぐさぐさやられる。

インターネットの発達、SNSの拡大によって様々な考え方がアリになって、いわゆる正論というのはなかなか存在しなくなった。
それはいろんな生き方がそこかしこに存在しているのを確認できるようになったから。
でも、人として、表現者として、歪めちゃいけないものがあるのだというのを体現している音楽だった。



今回レコメンドさせていただくのは、鈴木実貴子ズという名古屋のユニット。

アコギ一本の弾き語りでも活動をしている鈴木実貴子と、ドラムの高橋いさみの二人組。


歌声、なによりも歌声だ!
シンプルな編成だからこそ、なおストレートに心に響いてくる。
自身を賭して歌っている印象があって、一回聴いただけでグッと引き込まれてしまうものがあった。
もちろんドラムもそう。
フィルイン一つも確かな意味を持って聴こえてくる。





あらゆるバンドマンのライブのなんと嘘くさいことか!
大きな音で拡張された夢とか希望も素敵かも知れないけれど、個人的にはこうして何者にもならず、自らの足、裸足でステージに立って、自分の出来事、思いを歌にしている姿に説得力を感じた。


音楽が僕を助ける  そんなことはたまにしかないし
結局僕自身が変わらんと  なんも次は始まらんし

人とは違う感覚なんて誰かと一緒に決まっとるやろ


本当はまだまだ引用させていただきたい一節だらけ。あらゆる歌詞がぐさぐさと刺さる。
一見やさぐれているようでいて、真っ当に正しいことを歌っている。

自身を賭しているように感じたのは、ありとあらゆる「世の中をうまくやっていくためのなんか薄汚いやつ」に真っ向から対峙して、自分を貫いているように思ったからであろう。
ぐさぐさ刺さるように感じたのは、そんな薄汚い感覚をすでに僕自身が持ち合わせてしまっているからであろう。


音楽に関わる上で間違いない正論を歌う彼女の信念の強さ。

ちょうど彼女のブログにも、そんな信念が綴られていた。
ごめんなさい、ちょこっとだけ引用させて下さい。


本当に良いものやったら 勝手に上に行ける。今 鈴木実貴子ズが人気がないのは 良いものじゃないから。でも媚びるみたいな事は絶対いやだ。で、今でもしつこく『いつか』『もしも』を信じてみとる。


僕は間違いなく、鈴木実貴子ズの音楽は良いものだと確信している。
こういう音楽が「上」に行くところをぜひ目撃したい。
彼女たちの音楽が少しでも多くの人に届くことを祈って、ささやかながらこんな記事を書かせていただいた。


でも、どうですか。すごく良い音楽じゃないですか?