このブログでもアクセス数で一二を争う記事だったのだけれど、そのバンドが果たして今どうなったか。
今回はこの記事以降の歴史を振り返りながら、音源をレコメンドさせていただきたい。
ん、USB?
TWIMYというバンドに関しての説明は省かせていただく。
とっても説明しづらいので、上記の記事や公式HPを参考にされたし。
と、書いたけど、どうやら公式HPは削除されてしまっているらしい…。残念。
上記の記事の後、首謀者である橋爪裕と伊奈つばさの二人は弾き語りでライブ活動を始める。
水戸駅前や代々木公園でのストリートライブ、さらに昨年の12月には渋谷にあるカフェバー東京354CLUBでワンマンライブを行うなど、インターネットでの活動がそのまま加速度として加わったようなスピード感があった。
弾き語りだけでなく、バンドサウンドと更なる感性を求め、橋爪はベースを担当、他にギターとドラムを加えた4人体制で、都内のライブハウスにてライブ活動を行っていたが、メンバー間の意見の食い違いにより、橋爪が脱退。
伊奈も2014年7月いっぱいのライブをもって脱退を発表し、TWIMYはそのまま解散とあいなった。
盛り上がったスピード感もそのままで解散してしまったのだが、また新たな動きがあったのだった。
それが、TWIMYを離れた橋爪&伊奈のコンビで再び一から始めたユニット、QQIQ。
ユニットと称した。
伊奈のボーカルのバックで、橋爪はコンポーザーという役割に準ずることとなった。
バンド色はやや薄れ、打ち込みの要素を増したQQIQの音楽。
打ち込みによって可能性を増した彼らの音楽は、ポップなエレクトロだったり、シリアスで壮大なバラードだったり、8bitテイストも交えたり、その時々でカラーリングをガラリと変える。
ボーカルもその時々で人を食ったような可愛さだったり、皮肉屋だったり、何か憂いているようだったり。
毎週日曜日にYouTube上で新曲をアップするという精力的な活動の中、それらをまとめた音源が先日発売された。
それがなんとUSBアルバム!やっと話がおいついた。
前例があったのかどうか分からないけれど、実にセンセーショナルな内容であった。
USBにこれまでの音源10曲を詰め込み、さらにおまけ要素もたっぷり。
なんてったって容量さえあれば、どんなコンテンツでも詰め込めるのだもの。
いなさんのツイートから拝借した非常に分かりやすい画像を。勝手にすみません…。
このよりどりみどりっぷり!
TWIMYの起源となる橋爪の小説、「暇人と音楽的な美少女」が収められていたり、「映像でふり返る迷走」と名付けられたファイルには、TWIMY時代の名曲「People's Life」の別テイク音源をバックに、ツイキャスでの配信模様や、ライブ風景を収めた映像が。
ゆるいセルフライナーノーツもおすすめ。「橋爪の苦悩メモ」というやつ。
コンポーザーである橋爪が、一曲ごとに箇条書きで反省点だったり、その楽曲作成の時々のことを書いているのであるが、楽曲を産み出す苦悩やボーカルとの確執まで透けてきて面白い。
さらにこれはQQIQ二人だけものでなく、ゲストアーティストとして総勢12人の作品がジャンルを問わず参加している。
pixivで活動する絵師のイラストだったり、TWIMY時代に対バンしたゆまれのんの音源、ともちゃん9さいの詩の朗読などなど。
ありとあらゆる好奇心を詰め込んだようなこのUSBから、子どもの頃そこに大切なものを詰め込んでいた引き出しやらハコやらに似ているものを感じた。
これ取っておいてどーすんのってやつだったり、これ何に使うのよってやつだったりなモノの中に、これは!という宝物の発見がある。
個人的にはともちゃん9さいの動画がそんな感じだった。
これだけのコンテンツが詰め込まれて、お値段なんと1500円。しかも送料込み。
通販番組をやっている人たちが自信たっぷりそうな気持ちはこれか。
ちなみにはしづめのUSBは8億4000万円だそうな。特典が気になるところ。笑
レコードやカセットテープといった過去の媒体でのリリースも最近増えてきているが、USBという機能性をフルに生かしたよりどりみどりのこの音源(ともはや一括りに呼んでいいのか)は、インターネットを通じた近未来の音楽活動への一つの指標に思える。
エレクトロアーティストのDE DE MOUSEも、USBを利用した音源の発売を行うらしい。
現在、橋爪のTwitterアカウント名では充電中と表記されていて、YouTube上での楽曲のアップは行っていない。
しかし、新しい機材の入手を報告していたりと、これからのQQIQの音楽の拡大が楽しみなことは間違いない。
このUSBに収録されている音源たちはYouTube上にあるので、気になったらぜひ他の楽曲も。
そしてどこか引っかかったらぜひ購入を。どのコンテンツがあなたの宝物になるでしょうか。