相当さかのぼってしまうが、ビイドロというスリーピースバンドのPV「夜の太陽」をレコメンドさせていただいたことがある。


今回はそのビイドロでボーカルをつとめていた、あおやぎたかしの別バンドのライブ映像をご紹介させていただきたい。

ミニマルなリズムと、その上で遊んでいるように生き生きと流れるメロディ。

そして言葉の奥深さ。
歌詞のもつ意味について、そもそも歌詞という存在について、しっとりと考えながら聴いてみてほしい楽曲!

ことばっておもしろい。





今回はライブ映像をご紹介!

よみかきそろばんというバンド。
ビイドロと同じスリーピース編成ながら、より歌を重視したようなシンプルでタイトなバンドサウンドが特徴的。


そのよみかきそろばんは現在活動を休止しているのであるが、その休止直前のライブ映像が先日公開された。

「星をとる人」という楽曲。





余分な飾りたてのない、単純でミニマルに繰り返すリズムの上で、ひょうひょうと転がるメロディが可愛らしい。

小気味よい言葉のリズムだったり、くるりとファルセットで上昇する流れがなんだか無邪気だ。
あおやぎさんのファルセット、とても好きです。
キャラクターが立っていて、可愛らしい。それは多分そのまま人柄を表しているんじゃないだろうか。




言葉への強いこだわりを感じる。

言葉。というより、ことば。と書きたいようなイメージ。

YouTubeにて、歌詞を全公開しているのも頷ける。ぜひそちらの方で見てみてほしい。
やっぱり歌詞と一緒に聞き取らないと、魅力が半減してしまう気がする。
せっかくの日本語なのだし。せっかくの立派な創作物なのに。


以前、Twitter上でひらがなの持つイメージについてお話させてもらったのが非常に印象的だった。
せっかくなので、そのやりとりからふた言ばかり引用させていただきたい。



……
ひらがなの持つ力強さや、意味や価値、重要性を一旦フラットにしてくれる側面に魅力を感じています。

批判もポップにある、で伝えたい気持ちは根底は超ポジティブなこと、な自分にはひらがな凄くいいです。

あおやぎたかし @ymkksrbn
……


ほんと、言葉の持つイメージってどこまでも奥が深い。
そういったイメージも各々の人生経験から無意識のうちに積み上げられたものなのだけど、それを改めて見つめなおすのはとても面白くて興味深い出来事だったのだ。


先ほど、メロディに関して無邪気と書いたけれど、これは歌詞のことばにも当てはまると思う。

大人になって読み返すと、痛いところを実は突いていた童話のように、温かくもあり、その反面鋭さが際立つ。
子供の無邪気な質問が残酷だったりしないだろうか。そんなイメージとも似ている。


批判はすれど、根元はポップ。
ある種カジュアルにこちらの心理の奥に踏み込んでくる歌の力の根源は、先ほどのツイートでのひらがなへの思いとも繋がるものがあるだろう。

歌として耳から入る以外にも、歌詞は文字として目から入る。その文字面も含めてとても大切にしているような。
その言葉をひらがなとして歌うか、カタカナとして歌うか、漢字にするか。
そしてそれをどう歌うかで、聴こえかただったり捉えかたが違ってくるのでは。



あなたにとっての星ってなんだろう。
自分にとっての星ってなんなんだろう。
ブラックホールってどんなんだろう。


でも、星をとっている姿ってきっとカッコいいと思う。



せっかくなので、最後に個人的に好きな楽曲をもう一曲だけ。はんかいてーん!