長くなってしまったので、二分割!
東亜優さんご本人についてのお話をまとめた前編は、↓からどうぞ。

【INTERVIEW】 イロメガネ 「お花畑につれてって」発売にあたって 前編

後編はイロメガネの音楽について、そして今作のアルバムについてのお話をお尋ねしました。




ふ  アルバムの話に入る前に、せっかくなのでここでサポートのみなさんからいただいたコメントを見てみましょう!


あ  いやーこわい!批判とかだったらどうしよう…笑




事前にサポートの皆様から、このアルバムについて、東亜優という人物について、簡単なコメントを頂戴いたしました。
わりと本気で批判に怯えながらも、読んでいるうちにだんだんその顔に涙がにじむ姿がとても印象的でした…。

気になるコメントは↓から

【INTERVIEW】 イロメガネ 「お花畑につれてって」 サポートの皆様からのコメント


ふ  これね、結局やってみて思いましたけど、ラブレターだなって。笑 本当に愛されてますよね。
イロメガネって結局あゆさん一人ですけど、こういうサポートの方々との絆の強さを感じましたね。


あ  でもケンカしてしまう時もあって、皆さんには迷惑かけてて…。批判はなかったー!笑

ふ  いやぁ…僕もこれをメールで皆さんからいただいて、感動してしまいました…。




~曲が良くなるためには、意見を聞くことも聞かないことも全部プラスになる~


ふ  サポートの人を選ぶきっかけとか基準ってあると思うんですけど、その人のチョイスについてお聞かせいただきたいなと思いまして。アルバムでも曲によって演奏者が違うわけじゃないですか。


あ  Gekoさんとりつをさん(Key.)と中平さんと信ちゃん(Gt.)が一番分かりやすいんですけど、全然味が違うんですよね。
理由はそれぞれあります。例えば、巧妙なテクニックと感情を出すのが得意なGekoさんもいれば、音のチョイスでキュンとくる音を選ぶりつをさんもいたりだとか。
この曲はこの人のこの部分を出したいっていうのはどうしてもあります。

初めて頼むときって紹介で頼む人も結構いるから、初めからこの人じゃなきゃ絶対やだって言って頼むことはすごい少なくて。
みんなプロだからそれぞれ私に寄り添ってくださって、私が選んでるというより寄り添ってくださった方たちだと思います。寄り添ってもらったからこそやれてる感覚というか。自分が選んだわけじゃないかも知れません。
自分がやりたいって伝えたことを皆さんが真摯に受け取ったりやって下さっただけかも。

ふ  極端な話、曲を書いてるときにそういう考えってあるんですかね。このフレーズこの人っぽいなとか。


あ  あー!新しい曲はそんなに無いけど、絶対あると思います。バンドの一曲目でこういう風にやってやろうと思って作ったりするから。「大好きよ」とか。ライブでこうしたいからとか。


ふ  そもそもキーボードもいるようなバンド編成って元からイメージとしてあったんですか?それとももっとこうしたいみたいな理想像は別にあるんでしょうか。


あ  うーん。さらにDTMを同期させたいっていうのは思ってます。

ふ  ご自身で全て宅録で作っているわけじゃないですか。一番最初のデモのときはバンドサウンドにDTMが入ってきてたりもしましたし。その理想はどこなのかなぁと思って。


あ  それも今迷っています。たとえばライブでやるなら絶対生音でやりたいんです。
DTMを再現するんじゃなくて、生音の良さを使いたいっていうのは初期のイロメガネと最近とで考えが変わっていることなんだけど、でも他のバンドの人より多分原曲を再現したい欲がすごくて。


ふ  原曲再現というと、ベースのフレーズからなにからなにまで頭の中でカッチリ作りあげるんですよね。


あ  音色も変えちゃうし、ドラムのマイクの場所まで選ぶときもあります。
もしこの曲にとってドラムがこういう風が良いと思ったらそうやりたいなって。
それこそバンドサウンドじゃなくてもいいっていうときもあるんです。でも曲によってかなぁ。


ふ  そこからアレンジによって他の方々とのすり合わせがあると思うのですが、それはどういう基準で決まっていくんでしょうか。


あ  なんか違う。ってなったらなんか違うって言う。笑


ふ  想像を上回ってそれいい!ってなるときもあるわけですよね?


あ  そうですね。今はそれが多いです。
でもみんな意見は言わないようにしてくれてます。私が迷っちゃうからか、サポートとして私の曲の意思を尊重しようとしてくれるからか。金川くん(Dr.)とか中平さんとかは言ってくれることが多いです。こうしたら?みたいなの。


ふ  それはご自身のパートの部分ですか?それとも曲に対して?


あ  曲に対してです。ただ言われた通りに演奏するサポートじゃなく曲や音楽や雰囲気を良くしようとするバンドのような心持ちでやってくれてるんだと思います。甘えちゃうのは嫌だけど、曲を良くしようとしてくれていると思います。
でも自分はこうしたいっていう強い気持ちがあって。
結局、曲が良くなるためだったら意見を聞くことも聞かないことも全部プラスになるんじゃないかなと思ってます。
やっぱりこうしたい。って伝えたら、もちろんみんな誰もそれを嫌だとは言わないし、私の意志を中心に作ろうとしてくれてる。だから私もそうしようと思っています。


ふ  それがやっぱりソロでやっていく意味ということだと思うんですよ。
人によっては「バンドでやればいいじゃん」っていう意見もあると思うんですけど、でもそうじゃないんだぞっていうところはそこですよね。


あ  そうですそうです!だからバンドはなかなかできないんです。笑
自分の曲は自分のいいって思うものを追求したいから。ブレやすいけれど、自分っていう芯はブレさせずにいきたいというか。


ふ  サポートのみなさんのコメントを見ても、まっすぐだ、という印象もありましたが、そういうところから来るものなのかなと思いますね。


あ  でもブレるところもあります。
セットリストとか決めてても、みんな「こっちのほうがいい!」って言ってくれたり、会議になることもあります。なんかスミマセン…みたいな。笑
セットリストも大事だけど、そんなに重要じゃないというか。


ふ  頑固なところは楽曲についてなんでしょうね。


あ  なんかカッコいいですね、その言い方。笑


ふ  いや、なんかすみません。笑



~売れたら恩返し出来る~


ふ  でも今回の「嘘つきバレリーナ」には中平さんがアレンジャーとして関わってるんですよね。それってどのようにしてそうなったんでしょうか。


あ  中平さん、もともと打ち込みとかずっとやってらして。やってみたけど、これどう?みたいに提示してくださって。こういう風にしたらもっとよくなるよみたいな、ここを変えてみようとか。打ち込みでコードとか変えてくれたり、ドラムとかベースのパターンを変えたのを送ってくれたりしたんです。
でもそれが嫌だったら、元のまんまでやっていたと思うんですけど、良かったからそれ使わせて下さいって。
純粋に自分の関わっている音楽や曲を良くしたいという気持ちでいてくださったというのはもちろん、打ち込んでここがこうなってるのかって試すことがもともとお好きなんだと思います


ふ  分析に近いですね、もはや!


あ  感謝してますほんとに。
中平さんにおいてはずっと音楽のことばかりを考えているポジティブ面があって、前向きな楽しい音楽をやりたいみたいな気持ちにはすっごい影響受けています。
サポートのみなさん、音楽以外でもいい人で影響されてます。でも甘えないように気をつけてます…。
これ売れたら恩返し出来るけど、途中であきらめてしまったらただの時間の無駄だからやばい、頑張ろって思って。




結局自分の考える理想だったり世界観とか美意識とか人生観を書いてるのかも~


ふ  楽曲の話になるんですけれども、一番最初のパンクの話とかぶるかも知れませんが、あゆさんの楽曲にはゴリゴリのギターロックっぽいところもあるじゃないですか。そういう作りになるのには何かあるのかなって思いまして。

可愛い感じには仕上げないですよね。

あ  かわいこぶるのは嫌なんです。
普段から自分をさらけ出している人に美意識を感じるからかも知れないですね。


ふ  オブラートには包みつつも、私生活を出しますよね、歌詞に。


あ  彼氏に噛みつきたい!とかは言わないよ?笑
ぶりっこにはなりたくない気持ちはあるのに、でも実際ぶりっこなとこもあって…。


ふ  それは好きな人とか男性の前でとかですか?


あ  女性の前でも。ぶりっこしようと思ってるわけじゃないんだけど、悪い印象をもたれないようにして気を使ってるとぶりっこって言われることが多いんです。


ふ  楽曲聴いてても思ったんですけど、あゆさんは「嫌われてもいい!」って人じゃなさそうだなと思ってて。


あ  あーやだやだー。


ふ  なるべくいろんな人に嫌われたくない人なのかなと。


あ  嫌われたくないです。だから音楽やりたくないとも思う時があります。笑


ふ  敵を作っちゃうから。笑


あ  ほんとに。ひきこもって暮らしたいですよ本当に。笑
嫌われてもいいってなかなか思えないですよね。傷つくことは傷つくし。


ふ  傷ついたときに歌詞を書いてますよね。恋愛の曲が多いのもその理由なのかなって思って。

あ  でも実はそうじゃないんですよ。バラードは恋愛の曲が多いけど、「嘘つきバレリーナ」なんかは、事務所の社長に向けて書いたやつで。わたしのこと捨てないでくれー!って。笑
恋愛っぽくのってるだけで、恋愛が全てになってしまうのはあまり好きじゃないです。


ふ  好きじゃないって言われたあとに申し訳ないんですけど、恋愛感強い歌詞を書くなぁと思っていて。
フられたときにぐわーって書くのもわかりますし、そうじゃないっていうのも面白いなと。
恋愛じゃないことも恋愛っぽいフィルターを通して歌詞にしているんですかね。


あ  あーそれすごい面白い!そうでありたいかも。
無償の愛を与えたいし愛されたいっていうのは私の生き方の話で、別にあなたの恋愛の話はしたくない。
だから恋愛のことは書いてるけど、別に好きで好きでって歌うだけだったら、自分でもそれで?ってなっちゃう。
恋愛だけっていうのは嫌で、結局自分の考える理想だったり世界観とか美意識とか人生観を書いてるのかもしれないです。
でもあなたって言うと想像しちゃいますもんね。


ふ  J-Popの弊害ですね。笑  あなたって色々ありますしね。

あ  「これっぽっち」はね、後半恋愛なの。






ふ  あ、混ぜる手もあるんですね!


あ  Radioheadが好きで、サマソニで初めて見たときに、ステージでうずくまって歌ってるトム・ヨークを見て、今までいじめられてたり傷ついちゃうことってよくないなって思ってたんだけど、別に傷ついてもいいじゃないって思って。
大学の時、好きだった人に振り回されてしまって、その次の日にこれっぽっちじゃ嫌とか、このやろうって思って、書いて渡したのがあの曲です。

黙って「これ聞いて下さい」ってだけ言って。こわいね。笑
でもこれっぽっちじゃ嫌だけで終わったらつまんなくて、傷つくことを恐れないで生きていきたい、悲しいことも温めていけばいいじゃないかっていう本意がちょっとあって。


ふ  そういえば悲しい曲も結構ポジティブに歌う側面がありますよね。
歌詞として救いがないような感じでも、雰囲気明るく歌ってたりとか。結局根底はポジティブなのかなって。


あ  すんごい暗い曲を激しく歌っているアーティストとか見て、めっちゃ楽しくなっちゃって。
でも暗いだけで自己完結しないで、明るいパワーのある曲を作りたいなってすごい思う。楽しいですもん。


ふ  結局は幸せになりたいっていう感情が根本にあるがゆえのポジティブなのかなって思ってます。
悲しい悲しいどうせ私なんかっていう楽曲でも、どこかに反抗心というか、「でも私は」みたいなのがあるのかなって。


あ  なんか曲もちゃんと起承転結したくて。暗く始まって暗い感じで終わったらストーリー性が無いから、変えてるってのもあるのかも。救われないと嫌です。救われないと一個の作品にならない気がして。
アンハッピーでもいいんだけど、始めにでてくる感情と最後の感情とで気持ちの流れがないと作品にならない気がする。だから曲の中で矛盾したりするのがあると思う。曲調と歌詞が違うっていうのはそういうことかも。
忘れようとしてるのかもしれないです、相手を。


ふ  ぐわーって書いて、作品として消化されているんですかね。


あ  そうそう、ラッキーだよねーこれは。笑




ふ  ではでは、最後になりますがアルバム発売にあたって、このインタビューを見て下さった方にメッセージをお願いします!


あ  好きに受け取ってもらいたいです。聴いてくれた人の何かになれば。
ポジティブに、とか人生の一ページにとかそういう大それたことではなくて、何かになればいいなと。
楽しませる音楽じゃない気がするんですけど、リアルな音楽でいたいと思ってるからそれを感じてもらえたらなと思います。へなちょこなね。笑
子供っぽいってことですかね。これ。


ふ  子供と大人の中間っぽいところありますよね。


あ  あ、それすごい好き!前誰かに言われてその言葉を使わせてもらったことがあります。

やだやだっていうのは確かにガキっぽいんですけど、でもそれを言ってる自分を見てる自分もいるようで。


ふ  あー俯瞰してるってことですか?


あ  そうですそうです。両方いるなって思ったんですよね。

それもすごい大事みたいで、曲作る上で俯瞰することが、お客さんの入る余地になるって。出来てないんですけど・・・。


ふ  いやいやそんな!
本日は長々とすみません。ありがとうございました!


あ  脱線ばっかしちゃったね、ごめんね!ありがとうございました!


以上となります。
と、編集しているときに気づいた!肝心なことを聞いていなかった!
というわけで二問だけ追加でメールにて質問させていただきました。
アルバムの本質に関わるお答えをいただきました。もうちょっとだけ続くんじゃよ。


1、アルバム名を「お花畑につれてって」にしたのにはどんな理由があるのでしょうか?


「お花畑につれてって」は、今回収録されている「大好きよ」という曲の歌詞から引用しました。
アルバムの中で、特にこの曲だけに強い思い入れがあるわけではなかったですが、比較的新しい曲です!
ライブ、音源ともに1曲目にしたいと思いから、作り始めた曲で、
歌詞の本来の意図は、人を好きになった時に陥ってしまう「頭にお花が咲いてしまう」状態を表しています。そうゆう意味でのお花のつもりですが、でも、もちろんどのようにお花の意味を受けとっていただいても構いません◎

イロメガネを始めた当初、エキセントリック?だったり、攻撃的なところを好きと言ってくださる方が多かったと、強く感じています。
確かに攻撃的だったり不安定だったり暴走癖が私にはあるとは認識しているのですが笑、ですが最近はそのような攻撃的な曲に自分自身で違和感を感じることが多く、作る曲も大人しめな曲が増えていたように思っています。
そんな時に、今のそんな私が一度攻撃的と呼ばれる原点に戻ってみたらどうなるかと思い、ある意味、一歩距離を置いた様な視点から「大好きよ」を作り始めました。
アルバム名にしたのは、そんな背景と、「お花畑」という女の子らしくも少し危険だったり、ノスタルジーを感じる言葉が気に入っていたからです。


2、ライブの一曲目にやることの多かった「大好きよ」ですが、アルバムの一曲目にもってきた理由を教えて下さい。


おっしゃる通り、1曲目らしい曲を作りたいと強く思って、作った曲です!

アルバムの1曲目は、もしかしたら多く方が初めて聞いていただく曲なので、もっと聴きやすいようなポップな曲にしようかともかなり迷いました。
実際に、多くの人に「なによりも、へいおんを。」が1曲目がいいのではないか、とご助言いただきましたが、
ですが、原点と呼んでいいのか分かりませんが「イロメガネといったら攻撃的」と呼ばれるような部分と、
そして変わっていった今現在の自分を併せ持てるようになりたいと思っていたので、
初の全国流通音源は1曲目は、名刺がわりにもし嫌われても攻撃的な自分をお見せしたかった気持ちがあります。

また無意識ではありますが、この曲は手練れのサポートの皆様がいて、なんでもこなしてもらえる!と、心強く信じられたからこそ作ろうと思えた曲だったので、そこも聞いてほしいです。
…でも、一番はアルバム全体の起承転結の流れを大事にしたかったからかも



嫌われるのやだーとインタビューでおっしゃっていましたが、「嫌われても攻撃的な自分をお見せしたかった」と。
それほどまでの勢いで耳に飛び込んでくる一曲目、「大好きよ」から最後まで、耳から離れない感情の渦が続きます。
激動の感情でも、決して突き放すことなく寄り添うように聴こえてくるのは、きっと誰しもちらりとそういう感情を持ったことがあるからなのではないかと思います。
好きな人に対して、人生に対して、今の現状に対して、心が動いた事実を敏感に察知して、高らかに歌い上げる。
そんな繊細なセンサーと大胆な表現力の詰まった6曲。
もちろん詳しくは、CDで体感してくださいね。







なもんで、あたしは 哀れな大人になって 可愛くも格好よくも、なれないままで 生活こそなんとか出来てはいても
(なによりも、へいおんを。)

そんな人ばっかりですよね、きっと。
僕もそうです。



イロメガネ「お花畑につれてって」

irm

収録曲
1、大好きよ
2、なによりも、へいおんを。
3、ひとりじゃ
4、これっぽっち
5、フェチシズム
6、嘘吐きバレリーナ

発売日 : 2014年6月25日 (水)
価格 : ¥1,500(税抜)
NO : ESR-0001
発売元:DISK UNION
全曲作詞作曲:東亜優