ポップセンスが鳴り止まない夜!
次々と繰り出される楽曲の数々は全て、観客の心を魅了していた。

「ここには荒川ケンタウロスが好きな人しかいないし!」
なんてアットホームなアパートメント!



荒川ケンタウロスというバンドのワンマンライブに遊びに行ってきました。


5人組のギターポップバンド。
どんなサウンドかは、一曲聴いてもらったほうがよいかも。この記事のBGM代わりにでも。
この曲で僕は彼らに出会いました。
ときめいてしまえ!






新宿でも比較的大きめのライブハウス、新宿MARZが人で溢れていた。
所用で遅れてしまい、到着したのは開演した直後であったが、メンバーの入場に先がけて当日初公開のPV「superstar」がちょうどお披露目されていた。そこかしこで上がる歓声。

ニューアルバム「Apartment」の一曲目、「アパート」で堂々と始まったワンマン。

「Apartment」のレコ発とはいえ、昨年11月に発売されているミニアルバム「遊覧船の中で見る夜明けはいつも以上に美しい」からの曲も含めて、満遍なく演奏してくれていた印象。



荒川ケンタウロスの武器とも言えるのが、どの曲もどの曲も、初めて何かに関わったときのポジティブなときめきを秘めているという部分。
何かを初めてのするときの不安がたくさんあるが、それと同時に希望もあったのではないだろうか。
そんな希望の部分をピックアップして歌ってくれている気がして、ポジティブなパワーに包まれる。

と、同時に感じるノスタルジックな想いは、幼き頃の初めて尽くしの日々があったからなのでは。思わず共感してしまう根幹には、きっと学生生活の中のワンシーン。
懐かしくて、切なくない。この塩梅が素晴らしい。
青春賛歌。という言葉がしっくりくるのでは。僕は今のところ彼らをそう歌うバンドだと確信している。


「天文学的少年」のイントロ中、
「この曲を聴いてなにか感じたことがあるなら、それはみんなが元々持っていたものだから!」
と爽やかに言い放ったボーカル一戸。

いつだって輝く可能性を秘めていて、問題は今輝くかどうか。
上記したような学生生活にふと想いを寄せてしまいがちだけれど、いつだって輝いてさえいれば青春であるし、その輝くきっかけ、これを輝きと呼ぶのだと荒川ケンタウロスは歌っていると感じる。
いつだって青春でいいじゃないか!




彼らの歌詞に関して、初めてのときめきと共に感じたことをもう一つまとめておきたい。
それが「君」と「僕」という歌詞について。

多用される歌詞であるが、荒川ケンタウロスの歌詞は「君」の対象が思わぬところで変化する。
個人的な対象の恋人だったり飼い犬だったりの「君」から、観客全体にあてた「君」。

それに対応して「僕」も。
歌詞を書いた本人の「僕」から、荒川ケンタウロス全体としての「僕」。
歌詞の解釈の仕方によって変化するこの両方のギャップによって、ただでさえまっすぐなきらめきが、さらに突き刺さる。



途中のMC、「もっともっと大きな舞台に立ちたい。そこへみんなを連れて行きたい。」
そしてエンディング、アンコールの二曲目で演奏した「ストーリーテラー」での、ごらん、世界は美しいと歌う彼らに、これからどんな景色を見せてくれるのか、彼らのこれからの始まりをまさに感じた一夜であった。
一曲目の「アパート」のギターソロがいつまで経っても頭に鳴り響いていた。


先日ワンマンでお披露目されたPVがアップされていたので、それをもう一つ挙げておきたい。
自分自身のスーパースターへの憧れの気持ち、忘れてはいないだろうか。
憧れ続けるのも青春。