なんだこのバンド名。
なんだこの曲名。
なんだこのPV!




たくらまかん たくらまかーーーーーーーーーん

謎のコーラスからおっぱじまるのは、neco眠るを思わせる軽快かつ脱力感たっぷりのイントロ。
フジファブリックが引き合いに出されることがやたらと多いバンドの印象であったが、彼らのHPを見たところ、


ロック、パンク、フォーク、ポップス、メタル、ホイチョイチョイ。どちらかというとホイチョイチョイに分類されるモルグモルマルモの面妖なサウンドは、一度聴いたら病みつきに。
今日もどこかでホイチョイチョイ!モルグモルマルモはそんなバンドです。


と、書いてあった。どうやらキーワードは「ホイチョイチョイ」。
なんじゃそりゃ。と思って検索してみたら、モルグモルマルモ関係のHPしか見当たらない。やられた。

ホイチョイチョイとは。
ふざけているようで、実は案外どうにもならない“もののあはれ”を歌っていたり…というような意味を持つらしい。
(なぜかWonderGOOのHP参照)



小ネタ満載の映像と、なにより楽しんで演奏(?)している姿が本当に素敵。
冒頭の踊りがとってもシュールだけど、にやっとさせたら勝ちなんだろうなぁ。もうその瞬間にこの映像を見るしかなくなる。もう覚えたよこの踊り。
てーてって てーてって てーってって でんでん
リフたまらん。

カッティングと共に、長めの音符で歌う感じがフジファブリックっぽくも聞こえる。聞こえようとすればだけども。
それにしてもAメロとサビしかないんじゃないか、この曲?かろうじてCメロらしきものがあるくらいか。
リフとサビの中毒性、キャッチーな成分だけを抽出したかのようなこの曲、一目惚れするには十分過ぎる。


砂ガールと呼ばれるこの美人さん、どうやら一般人らしい。これがナイスチョイス。
詩の登場人物は、たぶんわがままで奔放でも魅力的な女性だと思うんだけど、イメージがしっかりはまってる。

タクラマカン!タクラマカン砂漠で君は すぐに水飲み干して僕にねだるよ
タクラマカン!タクラマカン砂漠で僕は 躊躇わず君に水差し出すだろう ヒアユアー


どことなく悪女じゃないとね。やっぱりこの女性は。



そういえば「もののあはれ」とは、しみじみとした哀愁なんかを意味するらしい。
ふざけているような曲だけれども、描かれている男性は一途で、ある意味それも哀れな男性を描いている面では「ホイチョイチョイ」であると言える。ちょっぴり切なくなるね、なんだか。


こういうハチャメチャな世界観も突き抜けた特徴であり、こんなラブソング(?)も面白いなぁと作ったもん勝ちな印象を受けた。

結果的にここまでこんな文章を書いている僕は完敗しているということであろう。