底抜け楽しいはちゃめちゃPVに魅了!
冒頭のシンセで体を動かさずにはいられません。

ぱくり?オマージュ?衝撃のサビ!
そのセリフ、フレーズを持ってくるのにはなにやら深い理由がありそう。
冒頭のワンシーンに考えさせられた。

っていうかそんなぐるぐるなもやもやなんざ関係なく吹き飛ばす、パーティチューン!



PV推しっていうのをやってみることにしました。
もちろんCDという媒体もいいけれど、映像と一緒の音源っていうのがまたバンドの雰囲気を如実に表してたりとかして、取り上げずにはいられない作品が多々あるものですゆえ。


というわけで今回は、
フジロッ久(仮)というバンドのこの楽曲。




おばちゃんがなんかそれっぽいこと言ってから突き抜けるように始まるイントロ。
どーでもよくなってしまうような楽しいニギヤカっぷりに、ふと感じるアルコールを含んだ無我夢中に無敵な匂い。
全て面白くなっちゃう夜。なんでも出来そうな夜。

衝撃のサビをはじめ、そこかしこに散らばるオマージュにニヤリ。深読みさせる暇もなく楽しませてくれます。
ここまでやってくれるとほんとに気持ちいい。おーなかがへったよー!

他にもラップあり、祭囃子あり、なんでもあり。この曲の中だったら何やっても許せてしまえるような、そんなエネルギー。ポップっていう入れ物にとにかく全部詰め込んでみたような雰囲気。
やったもん勝ちっていうのはまさにこの曲のための言葉である。




一曲聴いたあとで、最初のおばちゃんの語りのシーンにどこか違和感を覚えた。

冒頭のシーン、いいこと言うおばちゃん。

「今を幸せに生きること。今自分をエンジョイして!」

まさにこのバンドで好き勝手やってる彼らにぴったりなお言葉。
その言葉通りの楽曲であり、この言葉がオープニングに来ているのもしっくり来る。
こういう音楽を鳴らすバンドなんだなぁと思わされる。


それを撮っているのは若者。
歌詞の中の一節。

生きる知恵 聞きたくねー
誰の言うことも聞きたくねーのまま
愚痴を武器にすりかえてく


これを踏まえると、おばちゃんの言葉を聞く印象がガラっと変わる。
酒の入っためんどくさい大人。終わらない話。繰り返される話。ハイハイと受け流しつつも、最低限の敬意は表する…。
そんなおばちゃんの言葉をオープニングに始まるこの楽曲からは、こういう大人にはなるなよ。とか、こんな大人にはならないぜ。っていうメッセージが聞こえてきそう。

なにせ、彼ら、

99まで遊んで暮らす!!

って言ってるんだもの。


などと小難しいことも思ってしまったけど、変わらないのはめちゃくちゃに楽しませてくれる曲であるということ。

これでもかと酔っ払って、はちゃめちゃにぐちゃぐちゃになりながら、ライブハウスで踊るべき一曲!