drakskip203rd


日本でこの音楽が聴けること自体が嬉しい。
京都発、トラディショナルワールドダンスミュージック。




北欧を中心に世界の音楽を取り込んだそのサウンドは
躍動的、前衛的でありながらもどこかなつかしい。
(公式HPより引用)


Drakskip(ドレクスキップ)という京都を中心に活動している4人組のインストバンド。
2009年にCDデビューしてから、オリジナルだけでなく北欧の伝統曲をアレンジした多彩なレパートリーで活動。
2012年には3rdアルバムである今作をリリースし、その後フィンランド、スウェーデンでの民族音楽フェスに出演し、今まさにワールドワイドで活躍しているこのバンド。


アイリッシュ、ケルティックを体言しているバンドは数あれど、このバンドはなにより楽器から本格的。

フィドルはもちろんのこと、5弦バロックヴィオラ、12弦ギター、さらには北欧の伝統楽器ニッケルハルパまで。
ニッケルハルパに関しては完全に初見であったが、弦楽器に鍵盤をつけたインパクトのあるメカニカルな外見とは裏腹、広がりのある豊かな音色が特徴的。
ニッケルハルパ wiki


それぞれの楽器を見るとなんだか見本市のようでもあるが、それぞれを使いこなして繰り広げられる彼ら独自の音楽は圧巻のものがある。
今回はそんなライブ映像を。(ニッケルハルパは使ってないけど…)
テンポ変化による、同じメロディの色彩の変化にもご注目。



人間を興奮させる要素の一つとして、同じフレーズを繰り返すという手法がある。
近代ではテクノ、トランス、異色なところではミニマルミュージックなどが該当するようなところがあるが、さかのぼってみると北欧や南米の伝統的な祭りごとでの音楽が一番納得出来るのではないだろうか。

伝統曲のアレンジからスタートしていた基盤がある彼らの音楽は、揺らぐことなく古きよき伝統を踏襲している。
今作はメンバー書き下ろしのオリジナル曲のみで構成されたアルバムであるが、その基盤ゆえにどことなく漂う懐かしさ。まるで伝統曲のような自然な作り。
そして何よりもとても4人とは思えない音楽の広大さ。
扱っているほとんどの弦楽器の弦数が多いことから、通常のヴィオラやギターよりも豊かで深い音色になっているのが要因の一つであるだろう。


単純に楽しむことのできるキャッチーな音楽であると共に、行ったこともないのにどこか懐かしいような風景を感じてしまう、サウンドスケープ感にやられてしまった。

音楽に潜在している大きな力、日本から遠く離れた土地で生まれ、古くから脈々と受け継がれてきた音楽が、日本でもこうして鳴らされている。
このような現象による音楽が北欧音楽に限らず、どんどん日本でも鳴らされていくことを祈る。